2005年09月16日

小泉劇場vs芝居好きな日本人

「小泉を圧勝せしめた国民は愚かなのか!?」

「この国はお終いだ!!」



◆内閣支持率61%、過半数が“勝ち過ぎ”…読売調査

 読売新聞社は12、13の両日、先の衆院選の結果を受けて、緊急全国世論調査(電話方式)を実施した。自民党の圧勝を「よかった」と歓迎する人は半数を占め、小泉内閣の支持率も61・0%に急上昇した。

 その一方で、自民党の圧勝を“勝ち過ぎ”と見る人も過半数に達し、小泉首相が今後、より強引な手法をとるとの不安を感じる人も6割を超えるなど、首相の“独走”への警戒感もにじみ出ている。

 自民党圧勝の印象を聞いたところ、「よかった」49%が、「よくなかった」38%を11ポイント引き離した。自民党圧勝の原因(複数回答)については、「改革への姿勢」と「党首」がともに44%と際立ち、国民の「改革」への期待感と、改革を選挙戦の前面に押し出した首相の作戦が、歴史的大勝に結びついたと言えそうだ。

 ただ、自民党の獲得議席数については、「少ない方がよかった」が56%だったのに対し、「ちょうどよい」は33%。「少ない方が…」は比例選で自民党に投票した人でも36%に上った。また、首相が数を背景に、強引な手法をとる不安を「感じる」と答えた人は63%を占め、「感じない」30%を大きく上回った。

 同内閣の支持率は、選挙直前の前回調査より8・4ポイント増。支持率が60%台になったのは2003年9月以来2年ぶり。

<読売新聞:H17.9.14 (水)>


んなわけないっつーに‥‥‥。

選挙結果を見てキレちゃった人達が右から左まであちこちに出て来た模様ですが‥‥‥選挙に来いと言われ、選んで投票したら結果に怒られるというのも変な話ですな。

最近、凶悪事件を起こして「ゲーム脳」とか「バーチャルとリアルの区別が付かない」などと評論家やジャーナリストから批判される若い世代(私もその近辺ですが)がいますね。

いわく「現実と空想の区別が曖昧で、非常に精神が幼く、自分の思ったとおりにならないとすぐにキレてしまう。」という。

右も左も自分達の言ったとおりに自民党なり政治家なりが動いてくれなくて、今度は国民までが自分達の言ったとおりに動いてくれなかった。

そんなわけで「国民はバカ」だとか「洗脳されている」とか叫んでブチキレしちゃいました。

何とも皮肉な展開ですね。





その洗脳されたバカ国民ですが、読売新聞の記事のごとく過半数が「やりすぎた‥‥‥」と感じているようです。

私も押し黙る岡田代表の表情を見て憐憫の情が湧くとは思いませんでした。(苦笑)

でも「もう少し少ない方が‥‥‥」と言い出したところでしかたがないじゃないですか。

国民は目の前の選択肢から選ぶしかないし、「選んでみたらこうなってしまった」としか言いようがない。

「『自民党が圧勝しそうだ』と報じているからバランスを取って民主党に入れてみるか」なんてことを有権者が考え始めたら、それこそ『自分の一票に対する侮辱』じゃないですか。




自民vs民主、小泉チームvs反小泉チームを経て、小泉自民党独裁と来たのであれば是非も無し。

次の選挙までは自民党vs国民の期間としてやろうじゃないですか。(w

各議員にメールを送るも良し。

ここから全府省庁にメールを同報配信するも良し。

文句から献策まで送り続けて、危機感を維持させ続けてやりましょう。



この点について正論を上げてくれている河北新報の記事を紹介します。



◆自民は勝ち過ぎ?/「勝たせたのは国民」の自覚を

―自民がここまで勝つとは。これでは勝ち過ぎでは…

 と、自民を勝たせた国民自身が驚き、空恐ろしいような感じを抱いているのではないか。

 総選挙は定数480の衆院議席のうち、自民が296議席を獲得。公明の31議席を加えると憲法改正発議に必要な3分の2の320議席も超す歴史的大勝を博した。

 比例東京ブロックでは得票に比べ自民の名簿登載者が足りなくなり、法の仕組みで1議席を社民におすそ分けする珍事が起きた。自民の異常な大勝利を象徴する例だ。

 一方、「政権準備政党」として自信を強め政権交代を訴えた民主は、113議席と64議席も減らす惨敗を喫した。岡田克也代表は辞任を表明、解党的出直しが必要な状況になった。

 共産、社民は何とか勢力を維持。自民党反対派は大敗した。

 結果をどう受けとめるか。

 (1)自民は小泉純一郎首相の強い指導力で争点を郵政民営化一点にしぼり、実質その国民投票だった。民意ははっきりOKを出したから国会は法案を通すべきだ(2)しかし自民はその他の政策を詳しく説明しなかったのだから国民はすべてを白紙委任したわけでない。首相と自民は信任の限定性を自覚し、おごることなく政治にあたるべきだ―といった意見が多いようだ。



 (1)は参院の自民反対派を縛る対応も含め異論はないだろう。

 が、(2)は首相と自民に自覚を求めると同時に、独走が心配なほどの議席を与えたのはわれわれだ―と国民も自覚し、無関心にならず政治とかかわりを強めていく責任があるだろう。

 この議席数は、例えば自衛隊のイラク派遣期間延長や、中国・韓国との関係改善でトゲになっている靖国参拝問題で首相の強気を支える意味を帯びる。
 『そんなことまで了解した覚えはない』といっても、総選挙とは政権を与えた党に今後4年の施政を委ねたことなのだ。

 国民は選んだ政権がマニフェスト(政権公約)などの大枠を踏み外すかもしれないとの懸念を抱くなら、主権者としてその分より熱心に政治を見守り、監視していくべき役目を負う

 幸い今回、投票率は前回を8ポイント近くも上回り67%を超えた。これが国民の覚悟を示す数字なら、政治の暴走はないはずだ。

 国民が最も心配する年金・医療や社会福祉については、首相は記者会見で「改革は郵政だけではない。もろもろの改革を進めていく」と話した。「地方でできることは地方に」と再強調したことも特記しておこう。

 憲法、教育、外交、財政と増税問題など先行き逃げられないのに論争が足りない課題については、国民は特に注視していくべきだ。

 しかし今回の圧勝は、首相が来年9月の自民党総裁任期の延長を求めない姿勢を再確認したことで、別の問題も孕(はら)んだ。強大化した政権党を小泉後、誰がどう統制していくか―という難題だ。

 巨大与党が万一、世論から離れて突っ走れば内外に波乱を呼ぶ。小泉首相には「改革」がヘンにそれないよう、退くまでに道筋をつける責任がある。

<河北新報:H17.9.12 (月)>


歌舞伎・浄瑠璃など、日本のお芝居は「役者の実力」と「観客の眼力」によってより高いレベルへと押し上げられて来たそうです。

下手ならヤジが飛び、上手ければ合いの手が入る。

お芝居という空間に全員が参加するからこそ、世界に誇る文化として大成したのでしょう。



『小泉劇場』は今なお公演中です。

『芝居小屋・政権与党』にいかなる千秋楽を迎えさせるのかは、観客たる国民が政治家の実力を見定め、どんなヤジ・合いの手を入れるかで決まるでしょう‥‥‥。

役者に舐められぬよう、観客も目を離さず穴が空くほど見つめてやりましょう。
posted by バビロン7 at 11:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 衆院選2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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