2008年12月07日

悪い予感ほどよく当たる。っつーか的中。

改正された国籍法ですけども、やはり騒いでみるもんだと改めて感じました。

◆クローズアップ2008:改正国籍法 懸念・希望、なお交錯

 結婚していない日本人父と外国人母の間に生まれた子供も父の認知があれば日本国籍が取得できる改正国籍法が5日の参院本会議で成立したことで、日本国籍を求めてきた母子たちに「やっと日本人と認められる」との喜びが広がった。しかし、日本人男性がうその認知をする「偽装認知」の懸念が早くも国内外にも起きている。罪のない子供が法改正による新たな犯罪に巻き込まれないよう、法務当局には厳格な運用が求められている。

 ◇認知で広がる子供の夢

 改正のきっかけになったのは、未婚の日本人父とフィリピン人母の間に生まれた子供10人が日本国籍を求めた訴訟で、最高裁大法廷が今年6月、「婚姻を要件と定めた規定は差別」と判断し、国籍を認めたことだった。

 訴訟の原告の一人で、東海地方に住む小学5年の真美さん(11)は、最高裁判決後に日本国籍を得た。それまで、名前は外国人登録証にあるアルファベットの名前を片仮名読みした「マサミ」と表現されることが多かった。今、空手を習いながら、日本国籍でないと就職できない警察官を夢見ている。

 88年、フィリピン人の母ロサーナさん(44)は興行で来日。日本人男性と仕事を通じて知り合い、女の子を出産した。男性と結婚はできなかったが、1年後に認知を得た。

 真美さんは小学2年の時、自身が日本国籍ではないことを知った。妹の小学1年、直美さん(7)は、生まれる前に男性から認知を受けたため、日本国籍だ。同じ血を分けた姉妹ながら、国籍が異なる結果を生んだ。ロサーナさんは「私のために、子供につらい思いをさせてきた」と話す。

 法務省によると、日本国籍がなければ戸籍を作ることができず、外国籍なら外国人登録証を持つ。国政選挙の選挙権・被選挙権が得られないほか、警察官など一部の公務職にも就けない。弁護団の近藤博徳弁護士は「社会保障はある程度受けられるようになったが、国籍がなければ国民の権利はない」と指摘する。【石川淳一】

 ◇偽装ブローカー助長も

 フィリピンには、日本人男性とフィリピン人女性の間に生まれながら、父親の養育拒否などで貧しい暮らしを余儀なくされている子供が数万人いるといわれる。「新日系人」と呼ばれるこのような子供の身元確認などを支援するため、2006年、現地在住日本人らが支援団体「新日系人ネットワーク(SNN)」(本部セブ島)を設立した。

 セブ島在住の岡昭理事長(81)は、改正国籍法の成立を「大きな前進」と評価する。同ネットワークに登録する新日系人は約800人。うち半分は両親の結婚記録がないか不完全な記録しかない子供たちだからだ。

 しかし、岡理事長は法悪用を狙う悪徳ブローカーが早くも動き出したのではないかと憂慮している。「地元テレビに『日本人の父親を捜している人はいませんか』というテロップが流れるのを見た。誰がどんな目的で流しているのか分からない」

 経済不振が続くフィリピンでは高い教育やコネがなければまともな職にありつくことはできない。子供を抱えた母親たちは何とか日本に入国し働く機会を得ようと必死だ。子供の日本国籍取得さえかなえば、母親も日本滞在ビザ取得が容易になる。岡理事長は「政府認定の支援団体が直接、母子の話を聞いたうえで認知手続きを進めるなどの配慮が不可欠だ」と、日本のきめ細やかな対応に期待している。【大澤文護】

 ◇確認強化、通達で対応

 国会審議でも「偽装認知」の懸念から、参院本会議の採決直前まで修正を模索する動きが出るなど揺れ続け、新党日本の田中康夫代表と国民新党の4議員など計9人が反対に回った。

 「DNA鑑定制度導入と父親の扶養義務がなければ、偽装認知を奨励することになる」

 田中氏は修正提案に必要な10人を集めるのに奔走したが、民主党執行部の締め付けで実現しなかった。

 自民党内にも「欧米に比べて日本は非嫡出子が少なく、判決が前提とする大きな社会変化は認められない」との考えは根強く、3人が採決を棄権した。ただ、衆院解散含みの政局だったこともあり、自民、民主両党が11月12日には成立で合意。慎重論が台頭したのも同月18日の衆院通過の直前で、こうした動きは、大きなうねりにはならなかった。

 しかし、こうした懸念を受け、参院法務委員会は認知した父への聞き取りや父と子が一緒に写った写真の提出、父母の出入国記録の調査などを求める付帯決議をし、法務省は通達などで対応することになった。【山田夢留、小山由宇】

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 ■ことば

 ◇偽装結婚と偽装認知

 警察庁に報告があった、日本人と外国人による偽装結婚の検挙件数は過去5年で173件。女性が日本で働くために無関係な男性と婚姻届を出した例が多い。「偽装認知」は少なく3件。07年8月、新潟県内でうその出生届を市役所に出したペルー人女と無職男が逮捕されたケースなどがある

毎日新聞 2008年12月6日 東京朝刊

肝心要のDNA鑑定までは行きませんでしたが、付帯決議がついたおかげで多少なりとも偽装認知へのハードルをあげることが出来ましたな。
「出入国記録の調査」をつけたことで、偽装認知が行われる場所を国内に狭めることが出来たわけですからね。
あのまま放っておいたらお互い母国から出たことがない両親の子供に日本国籍が渡るってことになってましたわい。

・・・それでその、なんたらネットワークの人。
『日本人の父親を捜している人はいませんか』だって。
盛大にお茶噴いたじゃねぇか。どうしてくれるよ。
どの角度から見ても真っ黒なブローカーが動いてんじゃねぇか。
こういう危機感ゼロの記事を書いて恥じないんだからさすが変態新聞ですな。

さて、国外はとりあえず良しとして、次はやはり国内の方でしょ。

「発覚した偽装認知は3件と少ない」と言ってもそれは婚姻関係が日本国籍取得の条件だったときの話です。

だから市役所でも過去の婚姻関係が見受けられなかったから虚偽とわかったんでしょ?
今後はそれを確認しなくても嘘の写真、嘘の事実関係で認知と日本国籍取得が出来るんですから、偽装結婚同様数が増えるに決まってます。

半年ごとに状況を調べるとのことなので、偽装認知が発覚するごとに大きく騒いで、認知の要件にDNA鑑定を加えるよう意見をあげていくとしましょう。

余談ではありますが、民主党の若手議員がバカをさらけ出しているようです。

◆「国籍法改正」 安住淳が斬る

 国籍法の改正というのが、本日ようやく成立した。 この法律は、日本人男性とフィリピン女性との間に生まれた子供達の日本国籍の取得について、最高裁判決をうけて、改正されたものだ。 内容は、これまで国籍取得には、父母の婚姻を必要としていたが、この要件を満たさなくても国籍を取れるようにするものだ。 これは、日本人の父がフィリピン人など外国人に生ませた子供が日本国籍を取れないまま就学などに大きな影響が出ていて、実態としては放置できないと最高裁が判決を下し、立法府がその意向をうけて改正を行った。 ところが、この改正が、地味だが大きな問題となった。 

 それは、こうした外国人との間に生まれた子供の認知を安易にやれば日本の社会秩序がおかしくなるという主張だ。 特に右系の人たちの組織的な反対運動が起きた。この運動は凄まじく各議員の事務所にファックスが連日山積みになるほど寄せられた。 またネット上でも反対運動が起き、連日数百ものメールが寄せられた。 まさに意図的、組織的な運動だった。 

 これに呼応して自民党や野党の一部の議員も改正案の反対にまわり参議院での採決が長引いてしまった。 確かに虚偽の認知の防止をどうするかなど、まだまだ完璧ではないかもしれない。 しかし、この世に生まれた子供達には、親たちの身勝手な行動による不利益を背負わせるわけにはいかないと私は思っている。 それに最高裁での判決が出ているのに立法の不作為は許されないのだ。 

 実は何よりもこの問題で私が心配したのは、前記したネットやファックスでの抗議行動である。 一部の人が多数を装って異容な抗議行動をやる。

今回はネット社会の負の部分をまざまざと見た思いだった。 こうしたことで法案の審議や議員の自由な政治活動に支障があっては、国会がおかしくなる。とにもかくにも、各議員ともその抗議の凄さに驚きを隠せなかった一週間だった。

国籍法改正案に不備を残したままにすることと、子供たちが負っている不利益となんか関係があるのか?
バカが正義漢ぶるとろくなことがないっつー典型例ですな。

それからこういう猛烈な抗議を「ネット社会の負の部分」などという言葉で片付けられる思慮の浅さといったら・・・絶望的ですわ。

自民党にも似たような間抜けがいますけども、こんなのが議員やってられるような政治状況に深い失望感と寂しさがありますな。

posted by バビロン7 at 20:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 内憂外患 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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